印象材練和(練り)について

 歯医者さんに行って、歯の型をとりましょうねーとピンク色の粘土状のものがもられた入れ歯のような金具を口に入れられたことはありませんか?

  この歯型をとることを「印象をとる」といい、型をとるためのピンク色の粘土のようなものを「印象材」といいます。そしてこの「印象材」は粉と水を練って使われますが、この練る作業も歯科助手の仕事です。

  また、「印象」をとることを英語のImpression(インプレッション)の略から「インプ(Imp)」と言うこともあります。

一連の流れとしては、

@ 印象(材)を練る。
A 印象をとる(歯型をとる)
B とった歯型に石膏を流す
C 石膏模型の出来上がり
D 出来た石膏模型を歯科技工所などへ送り、この石膏模型を元に歯科技工士さんがかぶせ物を作る
E かぶせ物が出来上がったら歯科医院に送られ、予約を入れた日に患者さんの歯にかぶせ物を着ける

 印象材も色々な種類がありますが、最も一般的なのは【アルジネート印象材】です。アルジネート(アルギン酸)の粉と水をスパチュラ(へら)で練って粘土状にします。

  基本の粉と水の量を少しずつ混ぜていき、気泡が出来ないようにムラなくスムーズなペースト状になるまで練ります。気泡が入るときれいに型がとれません。慣れてきたら規定の分量から使い勝手の良い硬さを調整できるようになります。

  アルジネート印象は練り始めて2分ぐらいから硬化してきますが、水温の高くなる夏場は固まるのが早いので手早く混ぜます。また、あまりゆるすぎると患者さんの喉に流れて詰まったりして危険なので注意が必要です。何度も練習していくうちにちょうどよい硬さで手早くきれいに練ることができるようになります。

  練りあがった印象材はトレー(入れ歯のような形の印象材を盛る金具)に盛りますが、盛り方や量でも歯型がうまく取れたり取れなかったりします。最初は先輩に教わりながら練習してちょうど良い量や盛り方を覚えていきましょう。
最近では人間の手作業で練るよりも、印象材の無駄を出さずにムラなく均一に練れるということで、機械を使っている歯科医院も増えているようですが、まだまだ自分で練るのが一般的です。

 印象材には【アルジネート印象材】の他に、食材にもある寒天とアルジネートを併用した【寒天アルジネート印象材】や、精度が高く変形も少ない高価な【シリコン印象材】などがあります。

 印象をとり終わったらその印象に模型となる石膏を流す作業『石膏注ぎ』となります。